やまなし、おちなし

いみもなし。

エッセイ

徒然の記 こぼれ落ちる

昔から、要求された文章を書くのは得意だった。でも、自分の感情の動きをそのまま言葉にするのは苦手だ。いや、不可能である。 大きな感動や心震わす情景ほど、言葉という型にはめれば、そこからボタボタとこぼれ落ちていく。そして残るのは、原型を留めな…

徒然の記 はじまりのとき

新型コロナウイルスの影響が、私たちの生活をリアルに侵食しているのを感じる。果たして、最初に話題になったのはいつのことだったか。そんなに昔の話ではないのに、私はもう覚えていない。 *** 良いことにせよ悪いことにせよ「はじまりのとき」を覚えてお…