やまなし、おちなし

いみもなし。

転職備忘録 ②就活で失敗した話

新卒で入った会社を1年で辞めて別職種に転職した備忘録、2回目の更新。ラインナップは以下の通り。

  • 時系列ざっくり
  • 就活で失敗した話←いまここ
  • 新卒入社のミスマッチの話
  • 転職活動の進め方について
  • 退職交渉について
  • ぼくのなつやすみ
  • 現職とこれからのキャリア

転職を決意するまでのあれこれを2回にわたり記録する。

 

【就活失敗まとめ】

  1. 全体通してリサーチ不足が敗因
  2. 思考の余裕を失い、人の言いなりになった
  3. 結果として就活を中途半端に諦めた

 

最初の志望がまず望み薄

就活を意識し始めた私は、志望をメディア/出版/エンタメ系の企画編集職に定めた。理由は何かを作りだす仕事をしたかったこと、それが自分がユーザ目線を持っているものでありたかったこと。しかし新卒の枠がとても狭い花形だ。それを真に理解したのは解禁後で、時すでに遅し。なぜなら、これらの業界は解禁前の2月時点で既に面接まで選考が進むところも多いからである。情報不足、準備不足のままぶっつけで選考に挑み、一次面接の時点で箸にも棒にもかからない。あとから聞くところによると、そもそも夏のインターン時点である程度ツバを付けているらしい。いやインターンとか本選考以上に狭き門だったが……

 

転職を視野に入れた就活

さて、そんな訳で危機感を感じ始めた私は、3月半ばの時点で某就職エージェントを頼った。第2志望業界を定めてとにかく内定の可能性を上げるためである。

相談の結果、IT業界を勧められた。理由は以下3点。

  1. 業界が成長していて職務環境も整いつつある
  2. 手に職つけてキャリアアップできる
  3. 情報系学科出身の強みを活かせる

「待遇が良く、かつ次のキャリアに繋がる技術が身に付くなら、次の転職までのモチベーションも持つだろう」という希望を胸に、第2の就活が始まった。

 

内定承諾時のしがらみ

待遇と新人研修の充実度に重点を置いた就活の末、なんとか東証一部上場企業の内定をもぎ取ることに成功。しかしここからは考える余地がなかった。

まず、この時点でまだ選考中の企業があった。そこは志望業界の、職種がニッチな技術系の採用であった。内定が出たら高確率で承諾する気持ちだったが、エージェントからは「将来性が無い」「転職がしづらい」等あの手この手で説得される。また企業に直電して承諾延長を交渉しそこでは許可されたが、その後エージェントから連絡があり許可取り消しの旨。結局最終面接の結果が内定期限までに出ず、内定承諾を伝えた後すぐにこちらに選考辞退の連絡をした。エージェントの見守る前で。

そして、承諾後にから提示された約束、

  1. ここから先のサービスの利用は不可能
  2. 他の就活サービスもすべて登録を解除すること

に従いマイナビやらリクナビやらの登録解除手続きを済ませ、私の就活は終了となった。6月の半ばだった。

 

就活を諦めた後悔

今思えば、内定した企業に確実に入社させる為の打線が組まれていて、そこに乗ってしまった形である。就活時の不安定さや自信のなさは、思考の余裕を容赦なく奪う。

企業からの許可とその後のエージェントからの却下の効力の度合いを確認できなかったこと。書面記入のため対面で内定承諾した時に「じゃあ辞退しないと失礼だよね」とその場で選考中企業への電話を促され、そのまま連絡したこと。提示された約束に真摯に対応して、就活を辞めたこと。

その場を上手いやり方でずるがしこく切り抜けて、たとえそこから内定が出なくても、就活自体を続けることはできたはず。実際に世間はまだ募集かけている志望業界の企業もあった。

早く終わったという安堵感と同時に、まだ頑張っている就活生がいる中、中途半端に諦めてしまったという無力感。これはのちのちまで引きずることになる。

 

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コメント:思い出すのも悲しい就活だけど、これがあったおかげで今の職があると思えば少し救いがある。